「ChatGPTを始めてみたけど、画面のどこを見ればいいかわからない」「設定がいろいろあって混乱する」——そんな声をよく聞きます。
ChatGPTは無料でも非常に多機能です。しかし、すべての機能を最初から理解する必要はありません。この記事では、使用頻度が高い画面・機能に絞って、初心者の方でも迷わずに使いこなせるように解説します。
前回の記事(【ChatGPT攻略 #2】プロンプトの書き方)でChatGPTへの質問の仕方を学んだ方は、この記事で「どこで何ができるか」を理解することで、活用の幅がさらに広がります。
この記事でわかること:
- ChatGPTのメイン画面の見方(パーツごとに解説)
- GPT-4oとは何か — モデルの違いをわかりやすく
- チャット履歴の使い方・管理方法
- 「カスタム指示」設定で毎回の入力を省略する方法
- スマホアプリと比べたときのPC版の違い
ChatGPTのメイン画面を理解する
画面の全体構成
ChatGPTにログインすると、次のような画面が表示されます。
左サイドバー(左側の列):
- 新しいチャット(上部のアイコン): クリックすると白紙状態で新しい会話を始められます
- チャット履歴: 過去の会話が時系列で一覧表示されます。「今日」「昨日」「先週」などのグループに自動整理されます
- プロジェクト(上部): 関連する会話をフォルダにまとめて管理できる機能
- アカウント設定(下部): プロフィール・設定・ログアウトはここから
メインエリア(中央):
- 会話が表示される場所です
- 上部のモデル名をクリックするとGPTモデルを切り替えられます
- 下部の入力欄からメッセージを送ります
入力欄(下部):
- テキストを入力してEnterキー(またはArrowボタン)で送信します
- クリップのアイコンから画像やファイルを添付できます(有料プランはより多くのファイル形式に対応)
- マイクのアイコンから音声入力もできます
GPT-4oとは? — モデルの違いをわかりやすく解説
ChatGPTにはいくつかのモデルがあります。モデル(Model)とは、ChatGPTの「頭脳」のバージョンのことです。
無料で使えるモデル
GPT-4o(ジーピーティーフォーオー)
- 現在の無料プランの標準モデル
- テキスト・画像の両方を理解できる「マルチモーダル」モデル
- 日常的な質問・文章作成・翻訳・要約など、ほとんどの用途に対応
- “o”は “omni”(オムニ=あらゆる)の略: テキストだけでなく、画像・音声など複数の種類の情報を扱えることを意味します
GPT-4o mini
- GPT-4oより軽量・高速なモデル
- シンプルな質問や短い回答が欲しいときに使用
- 応答速度が速い反面、複雑な推論は若干苦手
有料プラン(Plus)でのみ使えるモデル
GPT-o1 / GPT-o3(推論特化モデル)
- 数学・科学・コーディングなど、深い論理的思考が必要なタスクに特化
- 回答前に「内部で考える(Thinking)」時間を取るため、応答は少し遅い
- 複雑な問題解決に使いたい場合はPlusへのアップグレードを検討
どのモデルを使えばいい?
結論: 無料ユーザーならGPT-4oで十分です。
教室でも、日常的な質問・文章作成・学習サポートのすべてをGPT-4oで行っています。「Plusに課金すべきか?」の詳しい判断基準は、【#9】無料版と有料版の違いで解説します。
チャット履歴の使い方・管理方法
チャット履歴とは
左サイドバーに、過去の会話が一覧で保存されています。同じ話題を続けるときは履歴から再開でき、ChatGPTがそれまでの文脈(コンテキスト)を覚えた状態で会話できます。
履歴の基本操作
会話を再開する
左サイドバーの履歴をクリックするだけ。前回の会話の続きとして質問できます。
会話名を変更する
履歴の項目にマウスを乗せると「…」アイコンが表示されます。クリックして「名前の変更」を選ぶと、自分で会話名を付けられます。後から見つけやすくするために「英語の勉強用」「仕事メール下書き」などの名前をつけると便利です。
会話を削除する
同じ「…」メニューから「削除」を選択します。削除した会話は復元できないため注意してください。
注意点:チャット履歴の「記憶の範囲」
ChatGPTは同じ会話(チャット)の中だけ前の内容を覚えています。「新しいチャット」を始めると、前の会話の内容はリセットされます。
使い分けの例:
「英語の勉強」「仕事のメール」「料理レシピ」など用途ごとに別の会話として保存しておくと、「先週話したあの話題」をすぐに再開できます。
「カスタム指示」で毎回の入力を省略する
カスタム指示とは?
カスタム指示(Custom Instructions)は、すべての会話に対して自動的に適用される「背景情報と要望」を設定できる機能です。
毎回「私は〇〇で、〇〇が苦手なので、やさしく説明してください」と書かなくても、あらかじめ設定しておけば自動的に反映されます。
設定方法
- 画面左下のアカウント名またはアイコンをクリック
- 「カスタム指示」を選択
- 2つの入力欄が表示されます:
- 「ChatGPTにどんなことを知っていてほしいですか?」: あなた自身についての情報を書きます
- 「ChatGPTにどのように返答してほしいですか?」: 返答のスタイルや形式の希望を書きます
設定例(コピーして使えるテンプレート)
欄1: ChatGPTにどんなことを知っていてほしいですか?
・50代の会社員で、営業職です
・ITは苦手ですが、日常的なパソコン作業はできます
・主にビジネスメールや企画書の作成にChatGPTを使っています
欄2: ChatGPTにどのように返答してほしいですか?
・難しい専門用語は使わず、わかりやすい言葉で説明してください
・回答は具体的な例を含めてください
・長くなりすぎる場合は区切って教えてください
・日本語で回答してください
カスタム指示のポイント
- 何でも書いてOK: 職業・年齢・目的・得意/苦手なこと——ChatGPTがあなたをより理解できるほど、回答の精度が上がります
- 会話ごとに変更できない: カスタム指示はすべての会話に一括適用されます。「今日だけは別の設定で使いたい」場合は、その会話内で直接指定してください
プロジェクト機能 — 関連会話をまとめる
プロジェクトとは?
プロジェクト(Projects)は、関連する複数の会話をまとめてフォルダ管理できる機能です。
活用例
| プロジェクト名 | まとめる会話の例 |
|---|---|
| 英語学習 | 単語テスト、文法の質問、メール添削 |
| 仕事効率化 | メールテンプレート作成、企画書レビュー |
| 副業の準備 | 事業アイデア出し、SNS文章作成 |
| 読書記録 | 本の要約、感想整理、キーポイントメモ |
使い方
- 左サイドバーの「プロジェクト」または「+」アイコンをクリック
- プロジェクト名を入力して作成
- 新しい会話を作るときに「プロジェクト」を選択するか、既存の会話をドラッグして追加できます
スマホアプリとPC版の違い
ChatGPTはスマホアプリ(iOS・Android)でも使えます。主な違いを把握しておきましょう。
機能比較
| 機能 | PC版(ブラウザ) | スマホアプリ |
|---|---|---|
| テキスト入力 | ○(キーボード) | ○(タッチ) |
| 音声入力 | ○ | ◎(より使いやすい) |
| 音声で会話(Voice Mode) | △(一部対応) | ◎(対応) |
| ファイル添付 | ○ | ○ |
| 画像読み込み | ○ | ○ |
| 使いやすさ | 長文作業向き | 外出先・すきま時間向き |
おすすめの使い分け
- PC版: 長い文章を書く、テンプレートを使う、作業効率を上げたいとき
- スマホアプリ: 通勤・移動中に音声で質問、外出先でさっと調べたいとき
画像をChatGPTに読み込ませる方法
GPT-4oは画像を認識・分析できる機能を備えています。
できること
- 写真の内容を説明してもらう
- 文書・資料の写真をテキストに変換してもらう
- グラフや図表の内容を解説してもらう
- 手書きのメモやホワイトボードを読み取ってもらう
使い方
- 入力欄の左にあるクリップ(添付)アイコンをクリック
- 「パソコンからアップロード」または「写真を撮る(スマホ)」を選択
- 画像を選んでメッセージと一緒に送信します
活用例:
(レシートの写真を添付して)
この領収書の金額を合計して、Excelに入力できる表形式にしてください
(英語の書類を写真で添付して)
この書類の内容を日本語で要約してください
よく使う便利な機能まとめ
返答を再生成する(Regenerate)
ChatGPTの返答が期待と違った場合、「再生成(Regenerate)」ボタンをクリックすると、別の回答を生成し直してもらえます。
共有機能
会話の内容を共有リンクとして発行できます。家族や同僚に会話を共有したいときや、社内研修の参考資料として使えます。
共有するには: 会話の右上にある「共有」アイコンをクリック → リンクを生成
メモリ機能(Memory)
ChatGPTが「あなたについての情報」を記憶しておき、別の会話でも活用できる機能です。例えば「私は猫アレルギーがあります」と伝えると、次回以降のペット関連の質問で自動的に配慮してくれます。
設定方法: 設定 → パーソナライゼーション → メモリ
まとめ
ChatGPTの基本的な画面と機能を理解することで、毎回の使い勝手が大きく変わります。
この記事でおさえてほしいポイント:
- 画面構成: 左サイドバーは履歴管理、メインエリアで会話、下部入力欄から送信
- モデル: 無料ユーザーはGPT-4oで十分。複雑な推論が必要ならPlusを検討
- チャット履歴: 話題ごとに分けて保存し、名前をつけて管理
- カスタム指示: 一度設定するだけで全会話に自動適用。ぜひ活用を
- スマホアプリ: 音声入力・外出先の利用はアプリが便利
▶ 次の記事: 【ChatGPT攻略 #4】ChatGPTで文章を書く — メール・報告書・SNS投稿の作り方(近日公開)
よくある質問(FAQ)
Q. ChatGPTの画面の言語が英語です。日本語に変更できますか?
ブラウザの言語設定または、設定メニューから言語を「日本語」に変更できます。設定 → 全般 → 言語 で選択してください。なお、画面が英語でもChatGPTには日本語で話しかければ日本語で返答してくれます。
Q. 古いチャット履歴はいつまで保存されますか?
基本的に削除しない限り保存されますが、OpenAIのポリシー変更により変わる可能性があります。重要な会話は、テキストをコピーして別のメモアプリに保存しておくと安心です。
Q. カスタム指示の内容はいつでも変更できますか?
はい、いつでも変更できます。設定から「カスタム指示」を開き、内容を書き換えて保存するだけです。変更後の新しい会話から反映されます。
Q. スマホアプリは有料ですか?
アプリ自体は無料でダウンロードできます。App Store(iPhone)やGoogle Play(Android)で「ChatGPT」と検索してください。基本機能は無料で使えます。
Q. ChatGPTの会話内容は誰かに見られますか?
入力した内容はOpenAIのサービス改善のために使用される場合があります。気になる方は、設定 → データコントロール → 「モデルのトレーニングにチャット履歴を使用する」をオフにしてください。会社の機密情報や個人情報の入力は設定に関わらず避けることをおすすめします。
シリーズナビ:ChatGPT攻略ガイド
| # | タイトル | テーマ |
|---|---|---|
| 1 | 【初心者向け】ChatGPTの始め方・基本の使い方ガイド2026 | 始め方・基本 |
| 2 | ChatGPTへの上手な質問の仕方 — プロンプトの書き方入門 | プロンプト入門 |
| 3 | ChatGPTの画面・機能を完全解説 — 設定・モデル選択・便利な使い方(この記事) | 画面・機能解説 |
| 4 | ChatGPTで文章を書く — メール・報告書・SNS投稿の作り方 | 文章作成 |
| 5 | ChatGPTで調べる・まとめる — 要約・情報整理・アイデア出しの技術 | 調査・情報整理 |
| 6 | ChatGPTに「役割」を与える — キャラクター設定で回答の質が劇的に変わる | 役割・キャラクター設定 |
| 7 | ChatGPTで仕事を効率化する — 明日から使える業務活用10選 | 業務効率化 |
| 8 | ChatGPTで学習する — 語学・資格・スキルアップへの活用法 | 学習・スキルアップ |
| 9 | ChatGPTの無料版と有料版(Plus)— どっちを使うべき?徹底比較 | 無料版 vs Plus |
| 10 | プロンプトエンジニアリング入門 — 5段階レベルアップで回答の質が変わる | プロンプトエンジニアリング |
| 11 | ChatGPTのGPTs(カスタムGPT)を使いこなす — 目的別おすすめGPTs紹介 | GPTs活用 |
| 12 | ChatGPT攻略ガイド 総まとめ — 初心者から中級者になるためのロードマップ | 総まとめ |